工務店とハウスメーカーのメリット・デメリット3

前回までは、工務店のメリット・デメリットについて考えてみました。
今回は、ハウスメーカーのメリットについて考えます。

 

5 ハウスメーカーのメリット


 

①会社の大きさゆえの社会的信用
a0002_012029やはり会社の規模が大きく知名度も高いのには理由があります。多くの顧客を捕まえることのできる集客力とそれに費用をつぎ込むことのできる広告力・資本力。何より、それまでの顧客を満足させることのできた技術力、が挙げられます。

そうであれば、信用性は高いといえるでしょう。やはりうネームバリューやブランド力にはなかなか太刀打ちできない部分があります。特に、資本力の高さから倒産の危険性は(工務店に比べれば)低いといえるので、建築後の事を考えると安心できるといえます。

 

②展示場やカタログ等によりイメージが持ちやすい
ひらめき
目で見ることほど重要な情報収集はありません。資本力に勝るハウスメーカーは展示場を複数持っていることが多く、実際に建てたときのイメージがとてもつかみやすいといえます。

また、充実したHPやカタログ等により、視覚的情報をさらに補充してくれます。

 

 

③資材大量生産ゆえの品質安定、工期短縮
ハウスメーカーは基本的に住宅をパッケージ化して販売しているので、建築資材が一定になっているのが通常です。そのため、工場で一定的な合理化・効率化を図った資材を大量に生産することができるので、資材の品質を安定させることができます。

また、建築工程もハウスメーカーの監理の下マニュアルされており、効率化が図られています。そのため、工期が比較的短めであることが挙げられます。

工務店、特に自由設計を謳っているところでは、基本的に設計図が完成してからそれぞれの図面に合わせて発注をかけ、加工するため、どうしてもハウスメーカーに比べて工期は長くなってしまいがちです。

 

④提案力、企画力
ハウスメーカーは住宅を「商品」として売っており、販売メソッドも持っています。営業マンの研修・教育にも費用を投じることができますし、パッケージ化された住宅は基本構造が類似しており、そのガイドラインに沿った提案力は魅力です。
建築主が住宅のことはあまりよくわからない、という方でも満足できるものができると考えられます。

 

⑤最先端技術
ハウスメーカーはその高い資本力、組織力、技術力で、最先端技術によりさらに心地よい居住空間を生み出すための研究をしています。工務店には絶対に真似のできないことです。
そのような最先端技術はやはり魅力的です。


 

 

以上のように、ハウスメーカーの強みはなんといっても資本力と、それを背景にした技術力、組織力です。
ただし、ハウスメーカー自身が実際に建築をするわけではなく、建築場所を管轄する工務店が作業を行い、ハウスメーカーはそれを監理するというのが通常です。
結局、建てる作業をする業者は「工務店」なんですよね~。

 

さて、次回は、ハウスメーカーのデメリットについて考えてみます。


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