風害改修工事 着工前[/su
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2019年秋に発生した台風19号、静岡県内も各地で大きな損害を出しましたが、この台風の突風で屋根瓦が飛んでしまったなどの被害を受けたお客様から改修のご依頼を受けました。
明らかな風害でしたので、火災保険を申請し、一定程度の保険金を受けることができました。
本事例は申請自体は苦労しませんでしたが、火災保険対応できるかどうか判断が難しい場合があります。
火災保険に関する豆知識については、こちらをご覧ください。
風害改修工事 施工状況
屋根改修工事
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この住宅の屋根材は(セメント)瓦でしたが、この住宅で使用されていた瓦は廃盤となっていました。
同じ瓦でなければ部分補修は難しいので、新しい屋根材で全面的に葺き替えるのが一番でしたが、火災保険金はそこまで認めてもらえませんでした。
どうするか…
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予算の範囲内でどう施工するか、悩んで出した答えは…
「玄関庇に使われている瓦を流用する」でした!
玄関庇の瓦も屋根瓦と同じものだったのでこれを用い、玄関庇部分は新たな屋根材で葺き替えることにしました。
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これにより、屋根を全面葺き替えるよりもはるかに安価で補修ができます。
予算の範囲内で必要かつ最適な施工をする、これがプロとして必要な資質だと思います。
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屋根や外壁の改修工事には必須の設備が仮設足場です。
建設業における労働者の死亡原因の4割が高所からの転落・墜落であり、労働者の安全確保のために仮設工事費は絶対に必要な経費です。
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庇から取り外した瓦で飛んでしまった部分を葺いていきます。
現在の瓦屋根は、1枚ずつ釘止めするのが通常です。昔は土葺という方法もありましたが、屋根が重くなる原因であり、土よりも軽く防水性能に優れているアスファルトルーフィングの登場で土葺は姿を消していきました。
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写真を見る限り瓦に苔がついている=表面塗装が寿命なので、本当は瓦の再塗装をした方がよいのですが、予算的に厳しいため、今回は割愛しました。
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吹き飛んでしまった瓦の補修は終了しました。やはり棟瓦などを見てもコケが目立ちます。せめてできることはないか…
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せめてできることとして、外壁と屋根の高圧洗浄を行いました。表面の汚れやコケ・カビを落とすことを主眼とするため、これ自体にあまり意味はありませんが、でも、お施主様の気持ちの上でも、美観の観点からも、やるのとやらないのは違うと思います。
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高圧洗浄だけでなく、サッシや屋根の取り合い、モルタル壁のひび割れ箇所にコーキングを施しました。
玄関庇葺き替え工事
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瓦を外した庇を別の屋根材で吹き替えます。
下地には改質アスファルトルーフィング、雨押えという鈑金もきっちり施工して雨水の侵入を防ぎます。
屋根材にはケイミューのカラーベスト、コロニアルクァッドのネオ・ブラックを採用しました。
瓦屋根に対しそれほど違和感なく、安い・軽いのバランスも良いです。
風害改修工事 完了後
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今回は、自己資金を持ち出すことなく、火災保険の範囲内でできることを考え、改修工事を行いました。
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飛んで行ってしまった瓦屋根は無事にきれいに改修できました。
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庇もきれいに違和感なく収まりました。
※樋が傾いているのは水勾配のためです。
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外壁のクラック部分にもコーキングを施し、予算の範囲内で防水性能を高めています。
雨漏りなどの不安で夜も寝れないとおっしゃっていたお客様に喜んでいただけました。
お客様のご要望に合わせて予算の範囲内でできる限りのことをさせていただきます。
弊社には2級FP及び行政書士有資格者もおり、火災保険適用での改修工事の実績もございます。
雨漏り等でお困りの方、ぜひご相談ください。