外構・造園工事 施工事例2 着工前

自宅のはす向かいにある土地を売却することになった函南町のO様。
その土地を駐車場として利用していたことから、現在の自宅敷地に駐車場を造成して駐車ができるようにしてほしいとのご依頼をいただきました。
O様には弊社の仲介による土地売買から駐車場造成まで一括でご依頼いただきました。
なお、工事費を抑えるため、入口の土間コンクリートはそのまま残して、利用することにしました。

外構・造園工事 施工事例2 施工状況

解体工事等


まずは、施工の支障となる植栽を伐採します。
多種多様な植栽が植えられていました。コツコツと植えたものだそうです。

綺麗な花を咲かせた植栽が多くて切るのは忍びなかったので、何度も切っていいか確認しましたが、1本だけ移植して他は切ってくれとのことでしたので、容赦なく切らせていただきました。

コンクリート打設の支障となるため、抜根も行います。
縦横無尽に張り巡らされた植栽の根は、抜いても抜いても出てきました。


既存のアプローチも新設土間コンの支障となるため、撤去します。
解体・撤去しやすいよう、コンクリートカッターでカットします。
まずは、残す土間コンの部分をカット。

次に、撤去する部分もカットします。

すると気持ちよく剥がれてくれます。効率よく仕事をするための知恵ですね。

土工事


既存の土間コン等を基準にしながら水勾配を考えて高さを決めて鋤取りを行っていきます。
裏庭部に犬走を打設してほしい、裏庭に水がたまるので流れるようにしてほしい、等のご要望と、ここ最近の残土処分費の高騰を考え、鋤取り土のほとんどは裏庭部を高くする場内処分としました。

裏庭に鋤取り土を運び、均していきます。昔は一帯が田んぼだったという土は、水はけが悪くかなり軟質で人が歩くだけでずぼずぼ埋まってしまうため、余計なことはせずに敷均すだけにしました。

レベル(高さ)を確認しながら不陸整正をしていきます。

鋤取り深さは20㎝で砕石と土間コンを10㎝ずつの厚みで施工します。

不陸完了です。既設土間コンから出ているのは敷地内に無数に埋められていた(?)六方石で、土間コンと絡んでいたためそのまま残すことにしました。

鋤取り・不陸整正が終了したら、砕石を敷均し転圧します。

土間コンクリート打設


砕石転圧後、型枠・ワイヤーメッシュ敷設が終わった状態です。
敷地境界ブロック沿いに排水路を設けて裏庭からの排水を促すほか、排水・割れ防止の目地を2か所に入れています。

玄関へのアプローチは将来車いす等の利用も考え、アールにしました。

カーポートのご用命もいただいていますので、建柱用の型枠も用意しました。

前面道路が3.6mしかなく、スペースの問題で圧送車は使わずシュートで対応しました。

日中の気温は25度近く、時間との戦いとなりました。
気温25度以下の場合120分、25度超の場合90分以内に練り混ぜ~打設を終わらせることとなっています(土木の場合)。

トンボやレーキなどの道具で表面をなめらかにし、ある程度水分が飛んでから金鏝で仕上げます。

仕上げ直後の様子。

アプローチ部。高齢になると少しの段差でも躓く可能性があるので、バリアフリーに気を使っています。

コンクリートは1週間で呼び強度の70%といわれています。打設から2日間は歩行もご遠慮いただき、車の乗り入れは1週間後までお待ちいただきました。

犬走打設

建物などの周囲にある『犬が通るような細い道』のことを犬走といいます。雨の跳ね返りを抑える等が本来の目的ですが、現代ではデザイン性や防草・通路としての役割を果たしています。
今回は裏庭部に犬走(コンクリート)打設もご依頼いただきました。


水盛遣方の結果、裏庭部は元々地盤が低く、鋤取りは不要と判断し、砕石地業から行っています。

当然きちんと砕石を転圧します。

犬走だけ沈下してしまうことを防ぐため、建物の基礎に差し筋をして構造的一体性を持たせます。

差し筋とワイヤーメッシュをしっかり結索します。犬走の厚さは75㎜としました。

コンクリート打設後です。幅は掃き出し窓から降りることを考え、700㎜としました。

建物裏側も犬走を打設しました。

物置設置

裏庭に物置が設置されていましたが40年以上前のものとのこと、傷みもあるうえ、年を取って上の方のものがとれなくなってきたので、高さを低くして幅を広げてほしいとのご希望から、イナバ物置の『シンプリー』MJX-199Dを選択しました。


裏庭の一番奥に設置してほしいとのご希望。土質から荷物を収納すると下がってしまう懸念があったため、砕石の敷設して転圧しました。

基礎用のCBを並べ、水平を確認しながら設置していきます。
MJX-199Dは製品そのもので水平を調節する『らくらく水平調節』機能が備わっています。

転倒防止工事も行い、台風や地震などに備えます。

 

外構・造園工事 施工事例2 竣工


以前は植栽が多くわかりにくかったのですが、植栽がなくなって視界が広がると普通車でも4台は停められる大きな駐車場ができました。



弊社に在庫があったアンティークレンガを土間の縁に配置して、少しだけおしゃれにしました。
※レンガの配置はお客様にも手伝っていただいたため、費用(工事費用・材料費用共)はいただいておりません。



[/su_row] O様に手伝っていただいたレンガの配置、気づいたら犬走にも配置されていました笑
犬走は通路として利用し、植栽がなくなった裏庭で畑をやるそうです。
現在O様が一生懸命開墾中です笑

O様のご要望は奥まで入ってこれる駐車場を予算内で造ってほしい、とのことでした。
デザイン性の追求は費用と反比例します。あくまでご要望を第一に、予算とコストを考慮に入れて、既設のものと新設すべきものメリハリを利かせることで、O様のご要望の実現と費用の圧縮を図りました。
どうするのが一番良いか、一緒に考えさせていただきます!!


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