浴室リフォーム施工事例1
静岡市 K様邸浴室リフォーム
静岡市の某所にお住まいのK様から、洗面脱衣場の床が抜けそうだ、とのご相談をいただきました。
築35年とのお宅に伺うと、浴室から水が回って床下から腐ってしまっている状態でした。
床板も腐食が進み、このままだと踏み抜いてけがをする可能性もあります。
腐食が進んだ結果、折戸のレールが抜け落ちています。
そのため、折戸がきっちり閉まらない状態でした。
浴室側から見た様子です。ご覧のとおり折戸が閉まっていません。
冬はここから隙間風が入り、非常に寒い思いをしたそうです。
工事内容
床下改修(土台、柱交換)、床張替え、防水工事、左官タイル工事、シーリング工事、内装工事
工期
3日間
費用
約25万円
浴室リフォーム施工事例1 施工状況
①解体工事
○洗面化粧台等の撤去
今回、浴室・洗面脱衣場のリフォームと一緒に洗面化粧台も新しいものに交換することになりました。
長い間、お疲れ様でした!
洗面化粧台と設置されていた洗濯機・乾燥機を撤去しました。
換気はちゃんとしていたとのことですが、やはりカビが浮いています。
近寄ってみると結構ひどいカビであることがわかります。
しかも、床下から湿気を吸い上げてクロス下部にもカビが生え、捨て板が傷んでいました。
○床板・折戸撤去
洗面脱衣場の床をはがしました。浴室入口の土台が見事なまでに腐っていました…。
土台をすべて外しました。腐食は結構な範囲で進んでいます。
基礎の天端を見ると水が浸入していたことが明らかです。
取り外した土台の一部です。これでは床がもつわけありません…。原因は、浴室周辺の防水がしっかりされていなかったことです。
しかし、このほかにも予想外に被害が及んでいました…。
②大工工事
なんと土台のみならず柱にまで腐食が及んでいました。
しかもかなり進行しています。早急な対応が必要な状況でした。
ノミなどを使って腐食が及んでいない部分まできれいに取り除きます。これをきれいに取り除く技術が職人技です。
きれいに取り除けました!
取り除いた柱の部分に三五角(三寸五分角≒105角)の角材を差し込みます。これをしっかり留めて応急処置完了です!
○土台挿げ替え
抜き取った土台に代えて、ここでも三五角の角材を挿げていきます。隙間が限られていて、手間取りました。
何とかきれいに収まりました!この隙間に角材を入れるためにはどこが干渉しているのか、どこをどうすればうまく収まるのか、頭と根気のいる作業です。
物理的に一本の角材をそのまま挿げることはできませんので、いくつかに分断した角材をしっかりと接合してあげます。
納まりはこんな感じです。これで床が抜ける心配はなくなりました!
○固定枠、ドア枠設置
さて、次は、浴室折戸の固定枠を設置します。
両側のバランスをしっかり見ながら同じように設置していきます。
こんな感じで固定枠は完成です!
折戸を直接据え付けるドア枠を設置します。これで折戸を設置する準備ができました!
○根太・捨て板設置
さて、大工工事も終盤に差し掛かりました。捨て板を設置するための根太を取り付けます。
その後、捨て板を貼り付けます。捨て板には12㎜のベニヤを使いました。
完了です!それっぽくなってきました…!!
壁・天井にも捨て板をはります。まずは根太ボンドをベニヤの全面につけ…
エアタッカーで釘を打ちつけていきます。
天井も同様にやっていきます。
○巾木、廻り縁設置
大工工事の締めくくりは巾木と廻り縁の設置です。見栄えや納まりを良くしたり、隙間をふさぐ、傷みやすいクロス下部の保護などが目的です。
この前に折戸を設置しており、順番が前後しています(笑)
巾木に続いて、廻り縁の設置です。巾木と同様、廻り縁の目的も見栄え、納まりを良くする、隙間を防ぐなどにあります。
巾木も廻り縁も大枠では見切縁(みきりぶち)の仲間なので当然といえば当然です(笑)
完了です!これにて大工工事は完了しました。
③左官・タイル工事
浴室の折戸を設置する前に、防水テープを貼り付けます。防水をしっかりしないと同じことを繰り返すことになってしまいます。
最近は、防水の技術も上がり、様々な防水対策品が販売されています。
貼付完了です。両面テープタイプなのでドア枠側とも折戸側とも接着できます。
防水テープを貼ったので、折戸を取り付けていきます。
隙間のないように設置したらビスでしっかり留めていきます。
ドアの右方はタイルを貼りますが、その下地にも重ねて防水テープを貼り付けます。
ドアの上下の隙間は、慎重にモルタルで埋めます。
その上からタイルを貼っていきます。なお、タイルのサイズと色が違うのは、既存のタイルはすでに廃番で手に入らなかったためです。
その後、タイルの目地材でタイルの隙間を埋めていきます。
完了しました!折戸全景です。それっぽくなってきましたね!
折戸上部です。この上からコーキングを打って防水を完璧にしていきます。
折戸下部です。こちらもコーキングを施します。これにて左官・タイル工事は完了です!
④シーリング工事
どんなにぴったりに納めようとしてもどうしても隙間は生じてしまいます。
その隙間をコーキングというシリコンで埋めていきます。
まずは、既存のコーキングがある部分はそれを撤去していきます。
次に、養生をきっちりやっていきます。いつもコーキングを御願いしているこの職人さん、養生のスピードが尋常じゃありません(笑)
養生が終わればコーキングです。モルタルで埋めたところを上からコーキングを打っていきます。
コーキングヘラで形を整えていきます。
簡単そうに見えますが、これをきれいにやるのはかなり難しいです(笑)
工務店としてはこういった場所のコーキング・目地の劣化は見て見ぬふりをできません。
サッシとタイルの隙間から水が浸入し、土台が腐っていくパターンが非常に多いのです。
ここにもコーキングを施していきます。
今回は、浴室中の隙間をまんべんなくコーキングで埋めていきました。
今回使ったコーキングは「トスシール83」です。カビが発生しにくい、耐久性・対候性・接着性に優れるといった逸品です。
コーキング完了です!折戸上部、非常にきれいに施工できています。
個人的に、コーキング打設直後のこの白さが好きです(笑)
折戸下部です。やはり美しい…(笑)
タイルと折戸の間もしっかり埋まっています。
こちらもきれいになりました!これでしばらくは大丈夫なはずです!
⑤内装工事
パテで隙間を埋めていきます。これをしないとクロスがきれいに貼れません。
まずは天井にクロスを貼っていきます。
あっという間です。これも簡単そうに見えるんですけどねぇ…(笑)
次に壁のクロスです。ものすごいスピードですが、継ぎ目がわからないほどのクオリティで施工されていきます。
洗濯機用の蛇口周辺もまるで後から蛇口をつけたかのようにきれいに施工できています。
壁が終わったらあとは床のCF(クッションフロア)を貼っていきます。
先にCF用の接着剤を塗り、あとは綺麗に貼り付けていきます。
何度も言いますが、簡単そうに見えますが、これ本当に難しいと思います汗
完了後、巾木の上に薄くコーキングを施して床下からの湿気の浸入をおさえます。
完了です!あとは洗面化粧台をつけるだけです!
⑥洗面化粧台設置
配管している様子です。中は思っている以上に狭く、腕も入りにくくて大変です(笑)
実は配管後に通水確認をすると水が出ないというトラブルがあり、バルブのところまで来ていることは確認したので、バルブを交換して対処しました。
ミラーキャビネットを取り付けます。下部の2か所のビスがしっかり壁にきかなかったので、きちんと処理をしてビスで留めています。
完成です!やはり住宅設備が新品になると気持ちも全然違います。
美しいですなぁ…(笑)
浴室リフォーム施工事例1 竣工
竣工しました。洗面脱衣所が衝撃的にきれいになりました。
まるでこの部屋だけ新築になったかのような雰囲気です。
床は何事もなかったかのようにきれいになりました。
あまりのきれいさに施主様も大変驚かれ、とても喜んでいただきました。
あの笑顔を見れただけでやってよかったと心から思えます。お客様ひとりひとりの喜びを直に感じることができるのがこういった小さい工務店の良いところだと改めて実感しました。
お客様の声
某大手企業には見積もりも取ってもらえなかったにもかかわらず、大角建設さんは最初の対応から最後まで丁寧に説明・施工をしてくれてとても感謝しています。
ここまできれいになると思ってもいなかったので、完成した洗面所・浴室を初めて見たときには感動のあまり涙が出そうになりました。
ぜひまたお願いしよう、ほかの人にも紹介しようと思えました。(静岡市・K様)