熱海市姫の沢公園 園路改修工事 着工前
舗装の劣化が著しいため、熱海市の姫の沢公園園路(一部区間)の改修のご依頼をいただきました。
熱海市姫の沢公園 園路改修工事 施工状況
アスファルト舗装は、おおよそ右図のように、ミルフィーユのような層になってできています。
路床⇒下層路盤⇒上層路盤⇒基層⇒表層の順に施工していきます。
下層路盤と上層路盤が一体、基層・表層が一体、あるいはその両方という簡易舗装の場合もありますが、
それぞれの層にちゃんと役割があります。
既存舗装盤撤去
既存の舗装盤を撤去していきます。
路床工事・路盤工事
アスファルト舗装を剥がした後は、路床の不陸整正(きれいにならすこと)と砕石を敷き均して転圧する作業を行っていきます。
公園の園路で作業車が通る以外の車は基本的に通行を予定していないため、コストを抑えつつ自動車の通行も可能なように簡易舗装としました。
高さの基準となる水糸を張るため、脇に杭を打っていきます。
土留(構造物)があるため、しっかり高さを測って土留に墨を打っていきます。
こういった準備作業が仕上がりの良し悪しを大きく左右します。
山の中ならではの巨岩にもしっかり墨を打っていきます。
山の中の細い園路、事故が起きないよう指揮者を配置し、十分安全に注意して砕石を運搬します。
園路の勾配も結構あります。
ユンボや人力で(粒調)砕石を敷き均していきます。
並行して、ユンボや人力で砕石を均し、ランマやプレート、ローラー等で転圧していきます。
山の急斜面に作られた道ですので、転落等の事故がないよう慎重に作業を行いました。
敷き均した砕石を何度も何度も転圧します。だいぶ形になってきました。
転圧が一通り終わったら、水勾配(3%程度)を考えながら路盤の高さを調整していきます。
高さが調整できるまで、以上の作業を繰り返します。
路盤が仕上がった後は、路盤の安定化や路盤とアスファルトの馴染みをよくするなどの役割を持つプライムコートという乳剤を均一に散布します。
乳剤散布後、休憩を挟むために養生砂を必要最低限の量散布しました。
これを行うことで、施工機械や交通開放時の人・車両が汚れることを防ぐ等の効果があります。
路床・路盤工事完了です。
As舗装工事
As混合物の温度が低下すると、作業が困難になり、仕上がりにかなりの影響を及ぼすため、舗装工で大切なのはAs混合物の温度管理です。到着時の温度は154℃でした。
Asフィニッシャーで均一にAs化合物を敷き均していき、その後レーキを用いて人力で均していきます。
夏の舗装工は水分管理が非常に重要です。
敷き均し時の温度は144℃でした。敷き均し時温度の一般的な基準値は110℃以上とされています。
As混合物を敷き均したあとは、直ちに転圧していきます。
もちろん道路の大きさや幅員の広さによりますが、ここでは、振動ローラー、振動プレート、タイヤローラーで転圧します。
タイヤローラーでの転圧です。
十分な転圧が必要ですが、過転圧もヘアクラックなどの問題を生じるため、注意が必要です。
敷き均し直後に転圧、ひたすらこれを繰り返します。
ほぼほぼ完了です。
既存の舗装との付着をよくするために、継ぎ目部分に乳剤(タックコート)を塗布します。
早期の交通開放のため、タックコートを塗布した部分に養生砂を撒きます。
熱海市姫の沢公園 園路改修工事 竣工
園路がきれいになりました!
舗装の劣化が著しい部分の舗装の改修を優先的に行いましたが、やはりきれいになると気持ちがよいですね!
本現場でのAs舗装の厚みは50㎜でした。
弊社は、創業者兼社長が土木施工会社としてスタートし、公共工事の下請け等を経て、現在に至ります。
このように、舗装もやります。もし何かお困りのことがあれば、ご相談いただければ、お力になれるかもしれません。