外壁・屋根リフォーム施工事例3 施工前

 

熱海市 O様

工事内容
塗装工事、シーリング工事、屋根改修工事(カバー工法)

工期
約2ヶ月

費用
約280万円

屋根(特に1F屋根のスレート部分)の状態が悪く、また、外壁の塗装も劣化が見られましたので、屋根・外壁リフォームをご依頼いただきました。リフォーム中に、鼻隠し等の劣化により内部に水が浸入して気が腐っていることも発覚しました。

 

外壁・屋根リフォーム施工事例3 施工状況

大工工事

寄棟屋根の鼻隠しと呼ばれる化粧板の状態が悪く、最初は塗装しなおすだけの予定だったのですが、中に水が浸入している可能性が否定できない状態でした。

 

鼻隠しを外してみるとやはり中に水が回っていました。傷みがひどいところでは、垂木や野縁、野地板が腐っており、このまま放置することはできないので、できる限りの処理をすることになりました。

 

  

腐ってしまった(水が回ってしまった)野縁を取り除いて新しいものを組み付けました。
鼻隠しも綺麗に収まりました。軒天材は耐久性・耐火性・耐水性のあるケイカル板を使用しています。雨が続いた後ですので、多少濡れていますが問題ありません。有孔のものとそうでないものを組み合わせているのは屋根裏の換気のためです。

塗装工事

 

まずは、高圧洗浄機で外壁の汚れを落とします。その後、細かいところまでしっかりと養生をします。どちらも地味ですが大変重要な作業です。

 

 ➡ 2F軒天

綺麗になりました!

 

➡ 2F屋根

  

サビ止めの下地材(灰色)を塗った後に、シリコン塗装をしていきます。

 

綺麗になりました!当然ですが、水もちゃんとはじいています。塗装が劣化してくると、そうもいかないのです。

 

➡ 2F壁

遠くからの写真ではわかりづらいものでしたが、近くで見ると塗装の劣化が明らかです。塗装が劣化してまだら模様になっていることがわかります。

 

  

上の写真とほぼ同じ位置をBefore⇒Afterで見比べるとその差は歴然です。
ちなみに、この外壁は2度塗りしています。下の写真は2度塗り後です。

 

➡ 1F壁

 

1Fの外壁も2Fの外壁と同様に塗っていきます。

 

綺麗になりました!

 

 ➡ 1F鼻隠し

傷みが進んでいたため処理をした鼻隠しにも屋根と同系色で塗装をしていきます。

 

 

➡ 1F屋根&雨戸戸袋

この住宅は、1Fの屋根の半分程度がスレートになっており、スレートの傷みが著しかったため、スレートの部分のみガルバリウム鋼板で重ね葺きをすることにしました。
それ以外の部分は、再塗装で処理できると判断し、1F屋根の半分程度を塗装しました。どのようになったかは、後でのお楽しみ・・・♪
もちろん戸袋も再塗装しています。これは塗装途中です・・・。

 

➡ シーリング工事

リシンを吹き付けたモルタル外壁のため、外壁それ自体に継ぎ目はありませんが、軒天と外壁との取り合い部分にコーキングを打設してしっかり隙間を埋めました。

屋根改修工事

  

改修前の屋根はスレートの塗装が劣化し、コケやカビが目立つ状態でした。
また寄棟屋根の出隅の部分は、そこから内部に水が浸入することが多い箇所になっています。
開けてみるとやはり中が腐っています。またスレートの継ぎ目が浮いていますので、腐った木材では内部への水の浸入を抑えることができません。
再塗装では対応しきれませんので、ガルバーによるカバー工法を選択しました。

  

重ね葺きの障害となる1F屋根と外壁部分の既存の水切りを撤去し、屋根の軒部分に水切りを設置します。
水切りは内部への水の浸入を防ぐ役割を持っています。

 

屋根の傷みが進んでいるところがあることは何度も書きましたが、屋根を葺きなおすのが一番確実な方法です。
しかし、葺き直しには多額の費用が掛かる、工期がかかる、廃材処分費がかさむ等のデメリットがあります。
屋根材がアスベストを含むスレートであった場合には、処分費用がさらに大きくなります。

そこで、屋根リフォームで現在主流なのがガルバーによるカバー工法です。
既存の屋根材の上にアスファルトルーフィングを敷いてその上からガルバリウム鋼板を葺くという方法です。
屋根が2重になるため屋根が重くなるなどといったデメリットがありますが、なにより

  • 工期が短い
  • 施工費用が安価で済む
  • 廃材が出ないため処分費用がほとんどかからない

と、メリットがあります。
ただし、将来解体するときの廃材処理費がかさむ可能性が高く、また、下の屋根材にアスベストが含まれていた場合、カバーしたガルバリウム鋼板もアスベスト廃棄物扱いとなり、処分費用が2倍になる場合があります。

弊社では、あくまで、トータル的に見てどの方法がおすすめか考えたうえでご提案しています。

 

上記写真のように、既存の屋根材の上に雨水の侵入を防ぐためのアスファルトルーフィングを敷いていきます。その名の通り、道路に用いられるアスファルトが原材料です。
ルーフィングにも種類がありますが、できれば改質アスファルトルーフィングで葺きたいものです。通常のルーフィングだと、10年程度で寿命が来るといわれていますが、改質アスファルトルーフィングは20~30年防水性能をもつといわれています。
また、ルーフィングをとめるのはタッカーという大きなホッチキスのようなもので行いますが、ルーフィングだとどうしても止めたところが浮きやすくなってしまいます。改質アスファルトルーフィングですと、まとわりつく力が強くなるように改質されていますので、「浮き」が少なくなるようにできています。また、そもそも粘着性の製品もあり、それであればタッカーで留める必要すらありません(貼り付けるので浮きが生じません)。

今回使用した下地葺き材は、改質アスファルトルーフィングの「カスタムライト」という製品です。これは、粘着性のものですので、タッカーで留める必要がなく、寿命も長いものになっています。
大事な部分に使う材料は、ケチりません。

➡ 完成

 

 

リフォーム前と比べると(当たり前ですが)見違えるように綺麗になりました。

 

その他工事

➡ バルコニー撤去

屋根の改修にバルコニーをいったん撤去する必要がありましたが、不要だということで解体して手すりをつけました。

➡ 軒樋取替工事

  

鼻隠しの取り替えに伴い、軒樋も全部入れ替えました。
2階はまだ使用できそうでしたので、再塗装で対応しました。

 

外壁・屋根リフォーム施工事例4 施工後

 

遠景でも目に見えてわかるくらい綺麗になりました。
やはり定期的なメンテナンスは重要かつ必要ですね!
O様にも喜んでいただけてよかったです。


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